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#016 師走の文法”ならない?いけない?”

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皆さんこんにちは!今日は2022年12月27日 火曜日です。

クリスマスが()わって(とし)()ですね~。皆さんはどんなクリスマスを()ごしましたか?

プレゼントはもらいましたか?

私はというと、普通(ふつう)です。いつも(どお)りの25日でした。

12月は(ふゆ)季語(きご)で「師走(しわす)」といいまして、師が走ると書きます。

この「師」は僧侶(そうりょ)やお(ぼう)さん、教師(きょうし)先生(せんせい)()ばれる人のことなんですけど、

なぜ師走というのかというと、普段(ふだん)は走り回らない僧侶、お坊さんが

年末にお(きょう)をあげるために、たくさんの(いえ)を忙しく訪問(ほうもん)するからとか、

普段(ふだん)()()いている教師(きょうし)でさえ先生でさえも年末になると忙しく走り回るから

「師走」と()われています。

12月は大掃除(おおそうじ)もしなくしゃいけないし、あ、(ねん)賀状(がじょう)もつくらなきゃ!

年末に()けて新しい年を(むか)える準備(じゅんび)で少しずつバタバタしてきましたね。

私の日本語クラスも年末(ねんまつ)年始(ねんし)のお休みにはいります。

さて、今日はちょっとだけ文法(ぶんぽう)についてお話したいと思います。

最近よく文法について一緒(いっしょ)に生徒さんと考えることが多くて、

この間は「なければならない/なければいけない」はどう違うの?という話になりました。

これはいろいろなテキストブックで解説(かいせつ)されていますよね。

そうする義務(ぎむ)がある、必要(ひつよう)がある、という意味(いみ)がありますよね。

でも、「なければ」までは同じだから、「ならない」と「いけない」の(ちが)いはなんだろう?

ということになりまして、その違いを一緒に考えてみました。

まず、「ならない」の(ほう)()き言葉として使うことが多いですよね、

「いけない」の方が少しカジュアルで話し言葉として使うことが多いです。

「~なければならない」は規則(きそく)一般的(いっぱんてき)社会的(しゃかいてき)常識(じょうしき)慣習(かんしゅう)

当然(とうぜん)もちろんそうするという時に使いますね。

たとえば、「(くるま)運転(うんてん)するためには運転(うんてん)免許(めんきょ)()らなくてはならない。」

うん、これは当然ですよね。ルールでもありますよね。免許がないと運転できません。

まさに一般的社会的常識ですよね。

これを、「母に(たの)まれたので買い物をして帰らなければいけない」にすると、

これは個人的(こじんてき)事情(じじょう)ですよね。

卒業(そつぎょう)するためには、レポートを書かなければいけない」

レポートを書かないと良くない結果(けっか)になる、つまり卒業できない。その上で、

話している人のちょっと(この)ましくないな…(いや)だなという個人的な気持ちを

含めて話すこともできますね。

それにどちらも、しなくちゃとかしなきゃと(みじか)くして話しますね。

私もさっき大掃除もしなくちゃいけないしと言いました。

あと、よくあるシーンが何かをお(ことわ)りする時かな…よく使いますね。

「もし、この後時間があったら、ゴハン行かない?」とか

「明日一緒に買い物に行かない?」とか、お(さそ)いいただいた時。

「今日はこのあと()()わせに参加しなくちゃいけないんです。」とか

「明日は実家に帰らなきゃいけなくて」とお答えします。完全(かんぜん)に個人の事情ですね。

本当は食事やお買い物に行きたいけど、

打ち合わせに参加する義務や実家に帰る必要があるからいけないんです。

という気持ちを含ませることもできます。

「そっか、それじゃしょうがないね、また今度ね」って言ってもらえますよね。

こう考えると、「なければならない」は社会的な常識で当然そうする必要があること

「なければいけない」は個人的な事情で、使うことが多そうですね。それからたとえば、

勉強(べんきょう)しなきゃ。」で(ぶん)()わると、「勉強しなきゃならない」なのか、

「勉強しなきゃいけない」なのかどちらも考えられますね。

私は必ず使い分けるということでもないのですが、ま、こんな(かん)じでいつも話していますね。

友人(ゆうじん)や、家族(かぞく)とか気軽に話せる相手(あいて)とは、もっとカジュアルに

明日会議に出なきゃダメかな?とか、

もうお(なか)いっぱいなんだけど、全部(ぜんぶ)()べなきゃダメだよね。

あのレストランはいつも()んでいるから予約(よやく)しなくちゃダメだよ。など

「ダメ」という言葉に変えて日常(にちじょう)生活(せいかつ)でよく使いますね。

今日は少しだけ文法の話をしてみました。皆さんもぜひ使ってみてください。

私はいつも文法を解説(かいせつ)する、説明(せつめい)する、というレッスンではなくて、どんな時に使うか、

どう使うかを生徒さんと一緒に考えることが多いです。

私だったらこう使いますなど、例文(れいぶん)を作り合うと楽しく()()がるんですよね。

来年はこういう文法の話も少しずつしていこうかなと思っています。

今回が2022年最後の配信(はいしん)ですね。(じつ)は今日は私の誕生(たんじょう)()なんですよ。

誕生日の予定は、いつも通り何もありません。

でも、今年頑張った自分へのご褒美に円盤型のロボット掃除機を買いました。

今夜届くんですよ~。もうね、これが今ね、一番楽しみ。早く来ないかな。

今年もあとわずかですね。来年もどうぞよろしくお願いします。

今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。

皆さん良いお(とし)をお(むか)えください。めぐみでした。

年の瀬 year end, The time when the year is coming to an end. 普通・いつも通り usually, normally 

季語 seasonal word年末 end of year 

師 A teacher, priest, or other person who serves as a role model for others.

僧侶(お坊さん)priest 教師(先生) teacher お経 Buddhist sutra

訪問 visit 落ち着いている(人)calm person 大掃除 spring cleaning

年賀状 New Year’s greeting card  年末に向けて Toward the end of the year

年末年始Year-end and New Year holidays  一緒 together, same 

どう違う? How is it different? 解説 explanation 義務がある Obligation   

必要がある need, necessary 意味 meaning 書き言葉 written language

話し言葉 spoken language 規則 rule 一般的、社会的常識general, social common sense

慣習 customary 当然naturally, a matter of course 運転免許 driver’s license

頼まれる(頼む)request 個人的な事情Personal Circumstances 卒業 Graduation

嫌 I don’t like it. 好ましくない disfavored 気持ちを乗せるput your feelings on it 

短くする((しゅく)約形(やくけい))Shorten Contraction form 断るrefuse 誘うinvite 打ち合わせmeeting

参加 participation, joining お腹いっぱい full stomach 全部 all混む(混雑する)crowded 

予約する make a reservation, booking 変えて(変える) change 日常生活 daily life 説明する description.

例文 example sentence 誕生日 birthday  褒美reward, bonus 円盤型disk-shaped 

ロボット掃除機Robot Vacuum Cleaner わずか(a) little

良いお年をお迎えくださいHave a Happy New Year  

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