皆さんこんにちは!今日は2022年12月27日 火曜日です。
クリスマスが終わって年の瀬ですね~。皆さんはどんなクリスマスを過ごしましたか?
プレゼントはもらいましたか?
私はというと、普通です。いつも通りの25日でした。
12月は冬の季語で「師走」といいまして、師が走ると書きます。
この「師」は僧侶やお坊さん、教師、先生と呼ばれる人のことなんですけど、
なぜ師走というのかというと、普段は走り回らない僧侶、お坊さんが
年末にお経をあげるために、たくさんの家を忙しく訪問するからとか、
普段は落ち着いている教師でさえ先生でさえも年末になると忙しく走り回るから
「師走」と言われています。
12月は大掃除もしなくしゃいけないし、あ、年賀状もつくらなきゃ!
年末に向けて新しい年を迎える準備で少しずつバタバタしてきましたね。
私の日本語クラスも年末年始のお休みにはいります。
さて、今日はちょっとだけ文法についてお話したいと思います。
最近よく文法について一緒に生徒さんと考えることが多くて、
この間は「なければならない/なければいけない」はどう違うの?という話になりました。
これはいろいろなテキストブックで解説されていますよね。
そうする義務がある、必要がある、という意味がありますよね。
でも、「なければ」までは同じだから、「ならない」と「いけない」の違いはなんだろう?
ということになりまして、その違いを一緒に考えてみました。
まず、「ならない」の方が書き言葉として使うことが多いですよね、
「いけない」の方が少しカジュアルで話し言葉として使うことが多いです。
「~なければならない」は規則や一般的、社会的な常識や慣習、
当然もちろんそうするという時に使いますね。
たとえば、「車を運転するためには運転免許を取らなくてはならない。」
うん、これは当然ですよね。ルールでもありますよね。免許がないと運転できません。
まさに一般的社会的常識ですよね。
これを、「母に頼まれたので買い物をして帰らなければいけない」にすると、
これは個人的な事情ですよね。
「卒業するためには、レポートを書かなければいけない」
レポートを書かないと良くない結果になる、つまり卒業できない。その上で、
話している人のちょっと好ましくないな…嫌だなという個人的な気持ちを
含めて話すこともできますね。
それにどちらも、しなくちゃとかしなきゃと短くして話しますね。
私もさっき大掃除もしなくちゃいけないしと言いました。
あと、よくあるシーンが何かをお断りする時かな…よく使いますね。
「もし、この後時間があったら、ゴハン行かない?」とか
「明日一緒に買い物に行かない?」とか、お誘いいただいた時。
「今日はこのあと打ち合わせに参加しなくちゃいけないんです。」とか
「明日は実家に帰らなきゃいけなくて」とお答えします。完全に個人の事情ですね。
本当は食事やお買い物に行きたいけど、
打ち合わせに参加する義務や実家に帰る必要があるからいけないんです。
という気持ちを含ませることもできます。
「そっか、それじゃしょうがないね、また今度ね」って言ってもらえますよね。
こう考えると、「なければならない」は社会的な常識で当然そうする必要があること
「なければいけない」は個人的な事情で、使うことが多そうですね。それからたとえば、
「勉強しなきゃ。」で文が終わると、「勉強しなきゃならない」なのか、
「勉強しなきゃいけない」なのかどちらも考えられますね。
私は必ず使い分けるということでもないのですが、ま、こんな感じでいつも話していますね。
友人や、家族とか気軽に話せる相手とは、もっとカジュアルに
明日会議に出なきゃダメかな?とか、
もうお腹いっぱいなんだけど、全部食べなきゃダメだよね。
あのレストランはいつも混んでいるから予約しなくちゃダメだよ。など
「ダメ」という言葉に変えて日常生活でよく使いますね。
今日は少しだけ文法の話をしてみました。皆さんもぜひ使ってみてください。
私はいつも文法を解説する、説明する、というレッスンではなくて、どんな時に使うか、
どう使うかを生徒さんと一緒に考えることが多いです。
私だったらこう使いますなど、例文を作り合うと楽しく盛り上がるんですよね。
来年はこういう文法の話も少しずつしていこうかなと思っています。
今回が2022年最後の配信ですね。実は今日は私の誕生日なんですよ。
誕生日の予定は、いつも通り何もありません。
でも、今年頑張った自分へのご褒美に円盤型のロボット掃除機を買いました。
今夜届くんですよ~。もうね、これが今ね、一番楽しみ。早く来ないかな。
今年もあとわずかですね。来年もどうぞよろしくお願いします。
今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
皆さん良いお年をお迎えください。めぐみでした。
年の瀬 year end, The time when the year is coming to an end. 普通・いつも通り usually, normally
季語 seasonal word年末 end of year
師 A teacher, priest, or other person who serves as a role model for others.
僧侶(お坊さん)priest 教師(先生) teacher お経 Buddhist sutra
訪問 visit 落ち着いている(人)calm person 大掃除 spring cleaning
年賀状 New Year’s greeting card 年末に向けて Toward the end of the year
年末年始Year-end and New Year holidays 一緒 together, same
どう違う? How is it different? 解説 explanation 義務がある Obligation
必要がある need, necessary 意味 meaning 書き言葉 written language
話し言葉 spoken language 規則 rule 一般的、社会的常識general, social common sense
慣習 customary 当然naturally, a matter of course 運転免許 driver’s license
頼まれる(頼む)request 個人的な事情Personal Circumstances 卒業 Graduation
嫌 I don’t like it. 好ましくない disfavored 気持ちを乗せるput your feelings on it
短くする(縮約形)Shorten Contraction form 断るrefuse 誘うinvite 打ち合わせmeeting
参加 participation, joining お腹いっぱい full stomach 全部 all混む(混雑する)crowded
予約する make a reservation, booking 変えて(変える) change 日常生活 daily life 説明する description.
例文 example sentence 誕生日 birthday 褒美reward, bonus 円盤型disk-shaped
ロボット掃除機Robot Vacuum Cleaner わずか(a) little
良いお年をお迎えくださいHave a Happy New Year
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